ギターと俺

ベンチャーズとジェフベックが大好きです。

心を開いて~1

今までは、知り合いに会うのが怖くて行けなかった私の勤務するスーパーに、思いきって買い物に行こうと思った。

恥ずかしい気持ちなんかは、気にしないで、同僚に会ったら明るく挨拶すればよい。

妻から頼まれた買い物リストに、私が必要と考えたものを加えて、昼過ぎに家を出た。

朝イチで、シャワーと洗髪、髭反りもしておいた。スッキリした服装で行くことにした。

実は今日は朝早く目が覚めてしまい寝床の中では、鬱々とした気持ち、また悪い状態が戻ってしまったような感じだった。

今日は大谷くんのホームランダービーのオンエアもあるのに、鬱々ではしょうがない。思いきって起き抜けに風呂に入り、気分を変えたいと思っていたのだ。


さて、話を買い物のシーンに戻すと、雨っぽい天気の中、傘をさしての買い物、ATMでお金もいくらか下ろしておいた。

買い物リストに従い、野菜類、鳥むね肉パック、など買い物をした。昼御飯にする「お稲荷さん、ノリ巻きセット」なども、

今は昼過ぎで4ヶ所あるレジは、お客さんでふさがっていた、すぐに終わりそうな一番奥のレジに向かった。

顔見知りのレジ係の女性が私を見て、
「今日はおやすみですか?」
と声をかけてくれたので、私は
「そうです」
と答えた。

私が、長期に休んでいたことは知らないような雰囲気だった。
顔見知りのレジの女性が
「雨が降って嫌よね!」
と話しかけてきたので
「そうですね、雨に濡れるのは嫌ですね」
と答えながら、
カードで清算を済ませレジから抜けた、品物を買い物袋に詰め込んで、足早に店を出た。

顔見知りの人にはほとんど会うことはなかった。レジの女性を除いては。

とりあえずは、心の中のハードルをひとつ飛び越えたように思えた。

周りの目が気になってはいたが、ひとつ小さいながらも、ハードルを超えることができた。

何事も、億劫になり、人と会うのが苦手になるのも、会話するのもいやになるのが、適応障害鬱病の特徴

家で昼食をとり、ひと休みして、
今度は、かかりつけの内科クリニックに行き、常用薬を処方してもらうことにした。

明日、明後日は予報では雨の天気、今日のうちに済ませておきたかったからである。

保険証、診察券、お薬手帳、現金を用意して、クリニックへ

3人待ちの状況であったが、待合室の座席に座るなり、すぐに名前を呼ばれ診察室へ

主治医から体重が増えているから、気を付けるようにとの診断だった。

そう言えば、運動不足は自覚しているのだが、心療内科にかかりはじめてからは、外に出るのが億劫になった。

毎日4000~5000歩は最低限、歩かないと、メタボになる危険があり、分かってはいるのだが、気持ちがついていかない。

何とかしないと、とは思ってはいるのですが。どうすればよいのか分かりません。

そのあと薬局に行き薬をもらい家に帰った。


晩御飯の仕度、夜8時過ぎになったら私が勤務するスーパーに、おかずになるものを買いにいくことにした。

一度ハードルを越えたら、二度目は楽にできそうだ。ここに至るまで、びくびくしてばかりで、人に会うのが恐ろしかったが、もう大丈夫な気がする。