ギターと俺

ベンチャーズとジェフベックが大好きです。

心の中に孫の癒し

7/11日曜、妻と一緒に、孫たちに会いに行く。
上の男の子は小学一年生、下の女の子はまもなく4才になる、その二人と、母親である娘に会いに出掛けた。

下の女の子の誕生日が間近に迫るので、前倒しに早めの行動をとることになった。プレゼントを携えての日帰り行事である。バースデーケーキもあるので、結構な大荷物、大きな手提げ袋に入れての電車移動。

私たち夫婦と先方3人の昼御飯を駅近のスーパーで買い求め、大荷物での、移動、いざ出陣となる。
30℃を超える気温の中、半病人みたいな気分の私には強行軍ではあったが妻に一緒に行くことをなかば強制されていたので自分も頑張らなければいけない。
なにしろ、家に何もしないですごすより、孫という可愛い刺激を受けた方がいいに違いない。
実際に下の孫はこれでも「おじいちゃん、おじいちゃん」となついてくれているのだから。
しかし暑かった!
弁当を買うときに妻が小玉スイカが安いから、と買ったのだが、荷物はさらに重量を増して大変だった。
やっとのことで娘宅に到着。
婿さんは仕事で不在。
こんなとき、ワンオペの娘にとっては孫と遊んでくれる訪問者が歓迎なのだ。

下の孫娘のプレゼントはシルバニアファミリーのハウス系統ものと付属した小物、人形類など、
上のお兄ちゃんの方は恐竜ものの3Dジグソーパズル、硬めのスポンジが素材となったもの。
それにしても孫娘は来月で四歳になるのだが、私たちの目の前で逆上がりを披露したり、兄を見ているとはいえ気持ちよいくらいの身体能力である。
足駆け回りも多分近日中には何回もくるくるとまわりそうである。
それを見ているだけでも自分の鬱な日々を忘れられる!
娘がビデオを撮る中、私が孫娘にシルバニアの幼稚園セットの贈呈式をした。
7才の兄の孫もお相伴でプレゼント贈呈。
二人とも元気に育ってくれてありがたい。
コロナもあり頻繁には会えないが娘夫婦、孫二人が幸せに暮らしていることは当たり前のことではないと思う。


孫たちは早速プレゼントで遊びたいが、シルバニアにはシール貼り作業があり、兄の孫の恐竜の3Dジグソーパズルのフォローをするために娘は二人分のサポートが大変そうだった。
私はそういった細かい作業を頼まれても面倒でしかないのだが娘は根気よくつきあっている。

シール貼り完成までには、まだまだ時間が掛かりそうなので、私は孫娘に彼女が好きな絵本の読み聞かせを始めた。

子猫が、母親探しの旅に出掛ける物語。
孫娘は余程その絵本が好きなのか、私が音読を終わるまで絵本見ながら、じっと静かに聞いていた。私にとっては本当に久しぶりの読み聞かせであった。

お昼を食べた後、孫たちはしばらくプレゼントで遊んだりしていたが、小学一年生の兄の孫には宿題もあり、習っているピアノ練習もあり、嫌がる孫を上手に促して課題を終わらせる娘は、大変だなと思った。
私の娘も息子もピアノや公文や宿題を抱えていたのだと思うが、自分がそれに関与したことは多分一度もない。妻がスパルタ的にやらせていたのをぼんやりと覚えている。
娘夫婦は、もちろん娘がメインで子供たちのことを管理しているだろうが娘婿は家事にも協力的で、特に料理は娘よりうまい。娘は本当に助かってると思う。
お昼が過ぎて三時頃、私たちが持参したロールケーキを食べる時間になった。ケーキの真ん中にろうそくを立てる。

お決まりの、パッピーバースデーのコーラスが終わり、4の文字をデザインしたろうそくの炎をやっとのことで、孫娘は吹き消し、妻がケーキに入刀。

生クリームベースの真ん中にカスタードクリームという、おいしい米粉のロールケーキで、
孫娘だけが、ケーキのお代わりをしていた。余程美味しかったのだろう。私の町の評判のケーキ屋さんで買ってきたものだがやはり評判どおりの美味しさだった。

しばらく、休憩の後
今度は、娘と妻とでバナナケーキ作りに取りかかる、孫娘も参加して賑やかな台所。

手持ちぶさたな私に、妻が
「あなたはピアノでも弾いていたら?」
と、言葉をかけてきたので、隣の部屋の奥にあるピアノの前にいき、弾いてみることにした。

数か月?いやもっとながい期間弾いてないピアノ。曲名はいつも決まって稲垣潤一の「1969の片想い」、50年以上昔のヒットナンバー

イントロの分散和音から入り、メロディーへ。
アップテンポなJポップである。
KeyはCハ長調に転調し、私にとって弾きやすいかたちにしてある。

コード進行はお決まりの、
C F/G C F/G
しかし、イントロの分散和音がフレーズの間に、度々登場してきて、音楽的に強く印象的なものとしている。

近くで聞いていた孫娘は、弾いている私に向かって
「なんか、いい曲だね!」
と、つぶやくように、言葉をかけてくれた。私は気分よく弾き続けた。今日一で嬉しいコメントだ。

私のピアノは完全なる自己流なので、ギターの延長みたいなもの。
途中、引っ掛かりながらも四分近い「1969の片想い」を弾き終えた。

懐かしく、好きだった音楽を奏で、心のリハビリテーションになっているのだろう。

孫娘が発した「なんか、いい曲だね!」の言葉も、私の心に嬉しさを感じさせてくれた。
帰りは間が悪くどしゃ降りの中、帰途についたが、疲れたものの気分は爽快だった。
やはり自分にはこういった刺激が精神衛生上いいのだと思った。