JacoのCD 聞きながらのドライブ!
久しぶりに孫の顔を見に、娘の家まで車で向かった。
妻が夕食のおかずとなる、鳥の唐揚げを作りに行くのです。
私はドライバーとしての役回り、孫(もうすぐ三歳になる男の子)の
遊び相手もやるつもりです。
日曜日の今日は天候にも恵まれ、まずまずのコンディション。
車の暖房なしでも、しばらくは走れましたが、やはり弱めにヒーターを
かけ足元を暖めることにしました。
娘の家は車で一時間くらいの場所なので、CDを聞きながらドライブするのが
丁度よい距離です。
Jaco のアルバムを5枚ほど用意していたので、まずは「レアコレクション」の
一曲目「ドリームランド」のゆったりしたフレットレスベースのサウンドから、入りました。
スローなバラードで、Jaco が物悲しいメロディーをしっとりと歌うように弾く楽曲は、寝起きの
頭と体にマッチしてました。
ジャコの歌心あるベースサウンドは、心にすんなりと入り込んできます。
次は 「 Three Views of a Secret 」 のツゥーツ,シールマンスのハーモニカか奏でる転調部分が聞きたくなり、
CDを「Word of Mouth 」に変え2曲目をセッティング。
この曲はコピーするには難度が高いので、keyを探すまでにはいかないので、今夜辺りコピー作業を
やるつもりです。
話は変わり、「The Chicken」のkeyは、多分 Bフラットかな?
と考えていたら、これは運良く的中しました。
ブラスセクションのオーブンキーは、Bフラットだから、当然といえば当然なことです。
むかし少しコルネットを吹いていたので、経験から予想してました。
ジャコは、フレットレスベースを乗りのよいリズム、前乗りなフレーズでグイグイバンドを牽引して、
ピーターアースキンのバスドラもそれに絡み絶妙なグルーヴ感覚です!
というより、ドラムの乗り、ハイハット、スネアのリズムの刻みが楽曲をもり立てています。
ブラックマーケットのグルーヴ感を彷彿とさせるドラムの存在感!
アルバム「8 : 30 」のブラック.マーケットのメロディー繋ぎ、バリエーションのフレーズを
聞くために、3枚目のCDにチェンジ。ちなみにここでジャコが弾いてるベースはフレット付のジャズベースです。
これも Key は Bフラットです。
「バードランド」もフレット付のジャズベースを使用してます。これはYoutubeで確認しました。
ピッキングハーモニクスとチョーキングが光ってます。keyは Gです。
このライブ盤2枚組は、歓声もリアルに収録されて観客の熱気が伝わってきます。
オープニング直前にジャコを応援する観客の声に、こちらまでワクワクしてきます。
「ブラックマーケット」、「スカーレットウーマン」、「Teen Toun」まで聞いて一旦CDを停止。
妻から90歳の誕生日を迎えた彼女の母親の話を、聞きながらしばらく車を運転していると、
娘と孫が待つ家に着きました。
お昼の弁当を買うため、四人で近くのショッピングセンターまで、車をゆっくり転がし私は
車内で用事が済むのを待ちました。
先ほど停止 した「8 : 30」のブラックマーケットから再度聞き直していると、妻と娘そして孫が買い物を
終えて戻ってきました。娘の家まで車を転がしゆっくりと運転しました。
家に着いたら、孫と塗り絵帳で塗り絵作業を始めました。車のデザインの絵柄に孫はクレヨンで力強く塗りまくり
私は常時携帯しているゲルペンの赤や茶色で塗り絵ではなく、ハッチング(斜め斜線掛け)で空白を埋めていきました。
車のスタイルはラリーカーのようで、ボディー色は赤でドアだけは黄緑という派手なカラーですが、孫はブルーのクレヨンで私のハッチングの上から力強く塗りまくってました。
次はダンプカーの絵柄の塗り絵です。ボディー色は私の趣味で赤になりましたが、タイヤはやはり黒しか考えられないので、黒のクレヨンで私が丁寧に塗り終わると、孫はその上からピンクのクレヨンで力一杯塗りまくります。
タイヤの黒にピンクの色が重なり、ぼかしの色合いがとてもお洒落になりました。
まだ、孫は幼いので鉛筆持ちはできず、ただクレヨンを棒切れのように握りしめて、力まかせのペイントは、
最後はピンクのクレヨンをボキリと折ってしまいました。
そうこうしているうちに、昼御飯です。弁当に加えて鳥の唐揚げ、酢の物を食べ、孫はオムライスを半分くらい食べてあとは残してしまいました。
しばらく食休みしてから、孫は庭に出て外遊びを始めました。私も合流し三輪ベビーカーを押して、孫の「4輪座り暴走移動カー」を相手に、激しく対抗してのバトルレースがスタート!
孫の脚力は相当なもので、老人の私がやったら脚と腰を痛めてしまうほどの激しい動き!
なんとか私は三輪ベビーカーで孫に対抗して追跡しました。
30分は続けたと思いますが、スタミナも切れたので外遊びは終了。家に上がり孫の手を洗い皆でフルーツを食べました。グレープフルーツのような柑橘系の果物は酸味も甘みもソフトで体にしみました。
ひと休みのつもりで私はうたた寝して、目が覚めると孫の顔が迫って来てささやくように、
「おうちに帰りな!」と命令口調で告げられ少し落胆しましたが、これが子供の残酷さと解釈し気をとり直しました。
それから一時間くらいゆっくりして、帰ることにしました。孫の成長には目を見張るものがあり、収穫のある日曜日
となりました。
帰りの車の中では「ジャコ,.パストリアスの肖像」を最初の「ドナリー」からじっくり聞き始めました。
やはりこのアルバムが、ジャコの才能を盛り込んだ優れた1枚であることを納得したのでした。
天候に恵まれた日曜日は、夕方に向かってトワイライトタイムとなっていきました。
では、この辺で。
Jacoが生み出す創造と破壊
エレクトリック・ベースに関して、まさに、天才と呼ばれるに相応しい、表現力と習得した技術。
それをウェザー・リポートのアルバム「8:30」収録曲、ブラック・マーケットで聞くことができる。
即興的に演奏されるつなぎフレーズの多様性とグルーブ感。
どれだけバリエーションをもっているのか?凄いの一言!
祖父がジャズドラマー、父親がジャズシンガーという、幼児期からの環境の影響も充分考えられるが、
自分の求める音を実現するため、フレットを抜き、ジャズベースを改造し自前のフレットレスベースを作り上げた。
演奏技術の難しさはフレット付きのベースの比ではなく、難しい。
正確な音程を出すための、弦を押さえる左手の形、そして指運びの訓練。
もちろん、音程を正確に聞き分ける確かな音感も。
ライブ映像では、演奏中にペグ(弦巻 )を操作し音の狂いを修整している。
独学で、習得したのは、やはりたゆまぬ練習と、天才的な才能が備わっていたからと考えられる。
革命的なベース奏者として、また作曲家、編曲家としてのジャコ。
ピアノの演奏も、難なくこなしている。
ツゥーツ・シールマンスの演奏するハーモニカと「スリー・ビューズ・オブ・ア・シークレット」での2人だけのセッションライブでは、主にコード進行主体のピアノの演奏ですが、私は目を見張りました。
◆素晴らしいピアノの伴奏を聞かせてくれました。
曲の演奏中、ジャコが遊び心でアドリブのフレーズ入れて、それにシーマンスのハーモニカがアドリブで答えたり、お互いに探りを入れるのを楽しんでました。
エンディングは、ジャコのお得意のビバップのフレーズとコードでお決まりのワンパターンで決まり!
さて、話は変わります。別のライブでの驚きの行動、
ステージラストでの空中高くベースを放り上げる映像。
まさに、破壊的で衝撃的な行為だ!
◆落下してベースが壊れてしまう!
ジミー・ヘンドリクスとついつい比較してしまうが、ベトナム戦争当時の冷戦下では、世の中に不満と不安が蔓延していた。
ジャコの時代はどうだったのか。
あまりにも革新的なジャコのプレイは、心理的にも観客に大きな影響を与えた。
観客の反応を楽しんでいるのか、お互いに煽り、煽られてエスカレートしていくような雰囲気が感じられる。
映像から受ける印象。
既成概念を超えた、私たちが
聞いたことがないベースの音とその音楽性。
コード弾きの和音やハーモニクスのスパイス。
今度はステージでの悪餓鬼ぶり、これをどのように、受け取ったらよいのだろうか。
奇怪な振る舞いや、観客の心を煽るステージでの乱暴なアクション、
マスコミが感じる興味や、大衆の関心を引き寄せるエピソードには事欠かないジャコ・パストリアス。
憧れの存在だったミュージシャンとしてのジャコは、それでも
変わらず私の心の中に住み続けるようです。
◆偶然にもジャコが生まれた年と月が、私も同じで、1951年 12月でした。
ジャコが生きていれば65歳になってます。
何か、不思議な気持ちになります。
では、この辺で。
Jacoとジョニ・ミッチェルの共演
「ミンガス」のアルバムジャケット
1週間の仕事も終わり、ジャコのフレットレスベースの演奏が関わった曲、通勤の行き帰りで集中して聞きました。
ビッグバンド「ワードオブマウス」でのJacoのベースサウンドと生み出されるベースライン、そのフレーズに着目してます。
チキン「The Chicken」では、バンドのリズムをグイグイ引っ張り、楽曲の乗りや、グルーブ感をJaco流で作り上げてます。
「THREE Views of a Secret」では、ライブバージョンとスタジオバージョンで違いはあるものの、ホーンセクションのアレンジが秘密めいた不思議な雰囲気を作り、
特にスタジオバージョンのトゥーツ・シールマンスの演奏するハーモニカが
メロディーとアドリブで絶妙な仕上がりを見せ、私の魂と心は唸ってしまいます。
ジョニ・ミッチェルとのアルバム「ミンガス」で聞かせるJacoのフレットレスベースのサウンドと彼がプロデュースした楽曲の不思議な世界はミステリアスそのもの!
「ゴッド マスト ビー ア ブギーマン」は、コーラスも入り、ユーモラスで楽しく聞けます。
Jacoのベースもジョニ.ミッチェルのボーカルと絶妙に絡み、遊び心もあるフレーズを演奏する。
楽曲をリードしながらの流れの作り方は、さすがジャコならではの独自の世界を感じます。
ジャコが25歳でジョニが33歳くらいの時期の録音ですが、ジャズとか何とかの、ジャンル分けなど出来ない個性的な楽曲です。
次に「シャドーズ & ライト」は、大変聴きごたえのある、バリエーションも豊かな全曲演奏時間1時間25分もある大作です。
どんな曲目が収録されているかはリストを載せておきます。参考にしてYoutubeで試聴してみてください。
Jacoライブ「Birthday Concert」
だいぶ、新年明けの生活も落ち着いてきたので、久しぶりにJacoのCD聞いてます。
彼の30歳を記念したビッグバンド「ワードオブマウス」の演奏を収録したライブCDです。
映画の部分的な楽曲のサウンドよりも、聴きごたえがあります。
バンドリーダー、またベーシストとしてのJacoの存在感が、際立っています。
CDの解説はドラムでウェザーリポートでも共演したピーター・アースキンが書いてますが、
なかなかドキュメンタリーっぽくて、Jacoと音楽面での、深い繋がりがあったことが理解できます。
3曲目の「Invitation」は17分以上の長いものですが、各プレイヤーの演奏も熱を帯びて、疾走感たっぷり!Jacoの演奏も
バリエーションたっぷりで、ハーモニクスも冴えて楽しめます。
高速フレーズの指使いが、超人的で圧倒されます。
アルバム「肖像」が、全ての出発点だったことが、改めてわかる気がします。
新年早々、フレットレス・ベース弾き染め!
年末年始、少しバタバタ?したので、本日やっと息子と娘、孫や婿さんの顔を見て、新年を迎えた気持ちになりました。
娘のお腹には、新しい命が宿り、65歳の私は、初孫以来の嬉しい気持ちです。
◆母子共に健康で、無事に生まれることを祈るのみです。
□ジャコの映画に感化され、新年を迎え、本日初めてフレットレスベースを弾きまくり。
□ヘッドホーンで、ハーモニックスの微妙な音程がしっかり聞き取れます。
◆指、耳、脳を活性化し老化防止になればと、今年も気長に取り組んでまいります。
本年もよろしくお願いします。
◆結局、ジャコの映画3回目は実現せず。
◆アルバム「ワード・オブ・マウス」聞いてます。
Jacoベース・サウンドの秘密。
なんで、ジャコのフレットレスベースの音に心が惹きつけられるのか?
やっと、理由を発見した。
「シンドラーのリスト」のチェロが奏でるヴィブラートからも感じる感覚。
心の奥深くに響いてきます。
そこには、演奏者の楽曲に対する心、弓を動かす腕、そして
弦を押さえる指への感情移入。
それは、金管楽器、あの吹奏楽やジャズで使用されるサックスやトランペットのサウンドにも感じるもの。
人間が口から息を吹き込んで、鳴らす楽器。
そこには、人間の息遣い、魂を、感じる。
まず、クラシックオーケストラでのホルン、
ブラスバンドでのユーホニューム、またチャック・マンジョーネやアート・ファーマーのフリューゲルホーンの静かに澄んだ音。
私の心が惹かれたこれらの楽器の奏でる音。
どこか懐かしく、哀愁を感じる、人の魂に届く音なのです。
あとは、ジャコのとてつもなく早いスピードの旋律、とても人間業とは思えません。
静と動の両極にある音。
ジャコの偉大さに、ただひれ伏すのみです。
ジャコの映画満席、残念!
妻と二人して新宿にでて、映画館の受付でチケットを買おうとしたら、何と満席でした。
あとは、立ち見しか残ってません。
まさか2時間立ち見する訳にもいかないので、今回は諦め
年明けの1月3日にネット予約して再度出直すことにしました。
まさか、こんなことになるとは考えてもいませんでした。
◆甘かった! ジャコの人気恐るべし!
そのまま帰るのも、しゃくなので寿司を少しと高野フルーツパーラーで、私の誕生日ケーキを食べて心を癒しました。