Jacoベース・サウンドの秘密。
なんで、ジャコのフレットレスベースの音に心が惹きつけられるのか?
やっと、理由を発見した。
「シンドラーのリスト」のチェロが奏でるヴィブラートからも感じる感覚。
心の奥深くに響いてきます。
そこには、演奏者の楽曲に対する心、弓を動かす腕、そして
弦を押さえる指への感情移入。
それは、金管楽器、あの吹奏楽やジャズで使用されるサックスやトランペットのサウンドにも感じるもの。
人間が口から息を吹き込んで、鳴らす楽器。
そこには、人間の息遣い、魂を、感じる。
まず、クラシックオーケストラでのホルン、
ブラスバンドでのユーホニューム、またチャック・マンジョーネやアート・ファーマーのフリューゲルホーンの静かに澄んだ音。
私の心が惹かれたこれらの楽器の奏でる音。
どこか懐かしく、哀愁を感じる、人の魂に届く音なのです。
あとは、ジャコのとてつもなく早いスピードの旋律、とても人間業とは思えません。
静と動の両極にある音。
ジャコの偉大さに、ただひれ伏すのみです。