エルビスのハワイ・ライブ中継1973年1月14日
世界36カ国に衛星中継!
38才のエルビスがテレビのブラウン管に登場した。
白いジャンピング・スーツ(襟が大きく立って、上下ツナギのスーツ。下のパンツ部の裾はパンタロンのように広がっている。)
日本での放映は夜7 時 30分から。
私はテレビ画面にクギ付けになり、テレビの近くに長兄所有の小型カセットレコーダーをセットして、この放送を録音しはじめる。
エルビス・オンステージから2年の月日が流れ彼の姿は大きく変わっていた。
それは想像を絶するくらいに太っていたからである。
あの、ほどよく絞られた、筋肉質な体は何処へ行ったのだろう。
このライブ中継の音源は現在CDになって私の手元にある。
その中で「フィーバー」という曲に注目した。(原題 : Fever )
これはドラム(派手なプレイではないが、パーカッション的にplay、途中ローリングが入るが。)
と、エレクトリック・ベースの伴奏のみで、あとはエルビスが歌う非常にシンプルなアレンジの構成である。
当たり前であるがエルビスは恐ろしく耳が音感がよい。アカペラ(声のみの歌 : 伴奏なし )に近い形でのヴォーカル。
エルビスの凄さを今また感じる事が出来た。
ホノルル・インターナショナル・センターにおける放送で世界で15億人が感動した。