Jacoの映画2回目
◆◆今回の記事は、完全にネタバレの内容です。まだ、映画を見てない方は、本記事を読まない方がよろしいのであります。
楽しみが半減しますので、最初にお断りさせていただきます。
さて、2回目となるJacoのドキュメンタリー映画を見るために、新宿に向ってます。
電車の中でブログの記事入力。
映画の中で、ジョニー・ミッチェルが話した言葉を思い出しました。
彼女は、自作の曲をジャコとセッションしてレコーディング、アルバムの制作をした。
その時の印象は、「ジャコの生み出すサウンドは、まさしくオリジナルだった。彼自身の。」
と語った。
そう考えると、ハーモニックスそして和音としてのハーモニックス、フレットレスベース独特のアコースティックなサウンド、余韻があるフレーズ、多々気付かされる。
◆弦楽器より吹奏楽器に近い。
◆ジャコはベース弦はロトサウンド製、ベースアンプはアコースティック製。
映画の初めのほうで、ウェザーリポートのベーシスト、アルフォンソ・ジョンソンがグループを離れるくだり。
リーダーのジョー・ザヴィヌルがジャコを連れてきてベースを弾かせているのを扉の外で聞き、
あまりに斬新なサウンドに驚き、アルフォンソ自身その実力を認め、自分は他のグループに移ることを決めた。
◆プロの音楽の世界の厳しさが伝わってきた。
2回目鑑賞にて、
「ブラッド・スウェット&ティアーズ
」の元メンバーからジャコに関わる話があり、
「ただのイカレタ若者だと思っていたら、とんでもなかった。」
「コードを指定したら、それを完璧に弾きこなした。馬鹿にしていたこちらの方が、逆に慌てるハメに!」
さらに「30年前のグルーブを、そのままものにして表現できたんたよ!」
これは、驚くしかないことだった。
◆この才能とサウンドを世の中に出して、人々に聞かせなくては、という使命を感じたという。
ジャコには、その手のエピソードを次から次へと聞かされる。
ジョニーミッチェルのライブステージで、ソロを弾く場面があり、そこそこに短く切り上げると思いきや、延々とアドリブを弾き続けエンディングまでいってしまう。
主役が 3 : 7 ジャコ位の比率で
あれあれ?と言う展開に立場を失った、ボスのジョニーミッチェルは、笑ってたが呆れた様子。
その後、ジャコはジョニーミッチェルにあやまったとのこと。
ジャコの大人らしくない、姿勢と人間性が、感じられます。
ジョニーミッチェルも、個性的なメロディーを作るアーチストだから、それに合わせられるミュージシャンも、当然限定される。
レコーディングに際し、ジャズ界の異端児として変人扱いされていたジャコ、実力の確認もせずオファーをとり呼びよせた。その結果は?
大成功! ジャコにはどんな音楽にも溶け込み、自分の物にする才能があった。
◆実際のスタジオ録音を聞いてみると、ヴォーカル、ギター、ベースのシンプルなアンサンブルだが、歌の旋律とジャコのベースラインは対位法をとりながら、すごく融合し、音楽的に高度なものに達している。
この表現力は!誰にも真似が出来ない。
ジャコのオリジナルといえる。
◆スーパートリオ( セッション )と期待された、トニー・ウィリアムス(ドラム )、ジョン・マクラフリン(ギター )、そして
ジャコ・パストリアスであったが、
◆ライブ前のある時、地元民から音楽に関することで侮辱され、そのいさかいが尾を引き演奏にも影響してしまい、惨憺たるものとなった。
□今まで、存在しなかった音楽のスタイルは、理解されないことも、あると考えられる。
◆大事なステージを、台無しにしてしまったのである。
ここあたりは、プロのミュージシャンとしての、大人らしさ、理性的な面が欠落している。
有名アーチストのインタビューでは、「カルロス・サンタナ 」の言葉が印象に残った。
とにかく、ジャコのベースに「心が奪われ、夢中になったよ!」まさにオリジナル、今まで誰も聞いたことがない音、旋律、リズム感、独特の空気感、どこか懐かしさも醸し出されている。
◆キューバミュージックのリズムも、ジャズも、ロックも、黒人のブルースも、
ジミ・ヘンドリックス、さらにクラシック音楽からも、影響を受けてきたジャコパストリアスの音楽世界。
今回は長くなりましたが、続きは次回。
◆明日の日曜日は、ハーモニックス指板表を見ながら、フレットレスベース練習。
□ドレミファソラシドは、出せるようになりました。なんとか。
◆水曜日はジャコの映画、3回目を妻と2人で行く予定です。
では、この辺で。